
ヘビクイワシ
英名:Secretarybird
学名:Sagittarius serpentarius
分類:タカ目ヘビクイワシ科ヘビクイワシ属
分類上、タカやハヤブサとは異なる「ヘビクイワシ科」という独立した科に属するユニークな猛禽類です。
スーダンや南アフリカ共和国の国章に描かれるなど、アフリカを象徴する鳥として人々に親しまれています。
ヘビクイワシの特徴
どれくらいの大きさ?体の特徴は?
体長112-152cm。非常に足が長く、ツルやコウノトリのような体型をしています。他の猛禽類はオスよりもメスの方が大きい傾向にありますが、ヘビクイワシのメスはオスよりもわずかに小さい傾向にあります。
頭の後ろに数本の特徴的な黒い飾り羽があり、これが昔の書記官(Secretary)が耳に挟んでいた羽ペンを連想させることから「Secretarybird」という英名が付いたという説があります。顔の周りは赤やオレンジ色の皮膚が裸出しています。
どこに生息している?
サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布、開けた草原(サバンナ)や、樹木が茂った低木地帯にも生息します。草原では、視界を遮らないよう草の高さが1メートル以下の場所を選びます。
何を食べて生きているの?狩りの方法は?
主にヘビを捕食することで有名ですが、実際には昆虫、トカゲ、ネズミなどの小型哺乳類、鳥の雛など、地上で見つけられる様々な小動物を食べます。
地上を1日に20~30kmも歩き回り、獲物を探します。ヘビなどの獲物を見つけると、長く頑丈な足で獲物が動けなくなるまで何度も強く踏みつけたり、蹴りつけたりして仕留めます。そのキック力は自身の体重の約5倍にも達すると言われ、毒ヘビの攻撃を避けるために翼を盾のように広げて防御することもあります。
絶滅は危惧されている?
IUCNレッドリストではEN (絶滅危惧)に分類されています。かつては広範囲に生息していましたが、近年個体数が急減しています。
農地開発や過放牧による生息地(サバンナ)の消失・劣化が最大の原因です。また、遊牧民による巣の攪乱や、道路での衝突事故なども減少の要因と考えられています。
IUCNレッドリストとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成している、世界で最も包括的な絶滅のおそれのある野生生物のリストです。正式名称は「The IUCN Red List of Threatened Species™」といいます。
IUCNレッドリストの分類
分類(英名) | 分類(和名) | 説明 |
---|---|---|
EX (Extinct) | 絶滅 | 最後の1個体が死亡したことが疑う余地のない種 |
EW (Extinct in the Wild) | 野生絶滅 | 本来の生息地では絶滅し、飼育下・栽培下でのみ生存している種 |
CR (Critically Endangered) | 深刻な危機 | ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い種 |
EN (Endangered) | 危機 | CRほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種 |
VU (Vulnerable) | 危急 | 野生での絶滅の危険性が増大している種 |
NT (Near Threatened) | 準絶滅危惧 | 現時点では絶滅危惧ではないが、将来的に移行する可能性がある種 |
LC (Least Concern) | 低懸念 | 絶滅リスクが低く、保全上の懸念が少ない種 |
DD (Data Deficient) | 情報不足 | 評価するための情報が不足している種 |
NE (Not Evaluated) | 未評価 | まだ評価が行われていない種 |