オウギワシの特徴
どれくらいの大きさ?体の特徴は?
体長89-105cm、翼開長176-224cm。メスはオスより大きく、体重が9kgに達することもあります。
頭部は淡い灰色で、興奮すると扇のように広がる二重の冠羽が特徴です。背中と翼は黒く、腹部は白色、胸には黒い帯があります。最大の特徴は、ハイイログマの爪に匹敵するほど巨大で強力な爪を持つ足です。この爪で、獲物であるナマケモノやサルの骨を砕くことができると言われています。
どこに生息している?
メキシコ南部から中央アメリカ、南アメリカのブラジルやアルゼンチン北部にかけて分布します。
人の立ち入らない、広大で原生的な熱帯雨林の樹冠部(森林の上層部)を主な生息地とします。
何を食べて生きているの?狩りの方法は?
熱帯雨林の樹冠部に生息する、比較的大型の動物を専門に捕食します。主な獲物はナマケモノやサル(ホエザル、サキなど)ですが、アライグマ、キヌカネズミ、鳥類、爬虫類なども捕らえます。
狩りをするときは森林の梢に静かに止まり、獲物を待ち伏せます。優れた視力で獲物を見つけると、林の中を巧みにすり抜けながら無音で接近し、強力な足で一撃のもとに獲物を捕らえます。森の生態系の頂点に君臨する「トッププレデター」です。
絶滅は危惧されている?
IUCNレッドリストでは VU (危急) に分類されています。(※以前はNTでしたが、2021年に再評価されました)
主な脅威は、熱帯雨林の伐採による生息地の喪失と分断です。広大な行動圏を必要とする本種にとって、森林破壊は死活問題です。また、その大きさと力強さから、家畜を襲うと誤解されて射殺されることも少なくありません。
IUCNレッドリストとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成している、世界で最も包括的な絶滅のおそれのある野生生物のリストです。正式名称は「The IUCN Red List of Threatened Species™」といいます。
IUCNレッドリストの分類
分類(英名) | 分類(和名) | 説明 |
---|---|---|
EX (Extinct) | 絶滅 | 最後の1個体が死亡したことが疑う余地のない種 |
EW (Extinct in the Wild) | 野生絶滅 | 本来の生息地では絶滅し、飼育下・栽培下でのみ生存している種 |
CR (Critically Endangered) | 深刻な危機 | ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い種 |
EN (Endangered) | 危機 | CRほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種 |
VU (Vulnerable) | 危急 | 野生での絶滅の危険性が増大している種 |
NT (Near Threatened) | 準絶滅危惧 | 現時点では絶滅危惧ではないが、将来的に移行する可能性がある種 |
LC (Least Concern) | 低懸念 | 絶滅リスクが低く、保全上の懸念が少ない種 |
DD (Data Deficient) | 情報不足 | 評価するための情報が不足している種 |
NE (Not Evaluated) | 未評価 | まだ評価が行われていない種 |