
オオタカ
英名:Northern Goshawk
学名:Accipiter gentilis
分類:タカ目タカ科ハイタカ属
森のハンターとして知られるハイタカ属の代表的な種です。
その狩りの能力の高さから、古来より「鷹狩りの王様」として、世界中の鷹匠に最も高く評価されてきた鳥の一つです。日本では、江戸時代の武家社会において、オオタカの鷹狩りは重要なステータスシンボルでした。
オオタカの特徴
どれくらいの大きさ?体の特徴は?
体長46-63cm、翼開長89-122cm。
成鳥は背中が青みがかった灰色で、腹部は白地に黒く細かい横斑が密に入っています。目の上には白い眉斑が明瞭にあり、目は鮮やかな赤色からオレンジ色をしています。比較的短く幅の広い翼と長い尾を持ち、この体型が林の中をすり抜けるような、俊敏な飛行を可能にしています。
どこに生息している?
北半球のユーラシア大陸と北アメリカ大陸の森林地帯に広く分布します。日本では、留鳥として九州以北の山地から平地の林に生息しています。
主に成熟した森林に生息しますが、近年では都市公園や郊外の緑地など、人間の生活圏近くにも進出しています。狩りをするための開けた空間と、営巣するための静かな林の両方が必要です。
何を食べて生きているの?狩りの方法は?
主な獲物は鳥類(ハト、カラス、カケスなど)と、中型の哺乳類(リス、ノウサギなど)です。
オオタカは待ち伏せと奇襲の達人です。 木の枝などに隠れて獲物を待ち、獲物が油断した隙に、驚異的なスピードと機動性で一気に襲いかかります。林の中の障害物を巧みにかわしながら、獲物を執拗に追跡します。
絶滅は危惧されている?
IUCNレッドリストでは LC (低懸念) に分類されています。
日本では、かつて里山の減少とともに個体数が減少し、絶滅が心配されましたが、近年は都市環境への適応が進み、個体数は回復傾向にあると考えられています。しかし、依然として違法捕獲や開発による営巣林の破壊などが脅威となっています。
IUCNレッドリストとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成している、世界で最も包括的な絶滅のおそれのある野生生物のリストです。正式名称は「The IUCN Red List of Threatened Species™」といいます。
IUCNレッドリストの分類
分類(英名) | 分類(和名) | 説明 |
---|---|---|
EX (Extinct) | 絶滅 | 最後の1個体が死亡したことが疑う余地のない種 |
EW (Extinct in the Wild) | 野生絶滅 | 本来の生息地では絶滅し、飼育下・栽培下でのみ生存している種 |
CR (Critically Endangered) | 深刻な危機 | ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い種 |
EN (Endangered) | 危機 | CRほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種 |
VU (Vulnerable) | 危急 | 野生での絶滅の危険性が増大している種 |
NT (Near Threatened) | 準絶滅危惧 | 現時点では絶滅危惧ではないが、将来的に移行する可能性がある種 |
LC (Least Concern) | 低懸念 | 絶滅リスクが低く、保全上の懸念が少ない種 |
DD (Data Deficient) | 情報不足 | 評価するための情報が不足している種 |
NE (Not Evaluated) | 未評価 | まだ評価が行われていない種 |