ハイタカ

ハイタカの特徴

どれくらいの大きさ？体の特徴は？

体長28-38cm、翼開長55-70cm。雌雄の大きさの差が非常に顕著で、メスはオスよりもかなり大きくなります。オスはツグミくらい、メスはハトくらいの大きさです。

オスは背中が青みがかったスレート色で、腹部は赤褐色の細かい横斑があります。メスは背中が褐色がかった灰色で、腹部は白地に黒い横斑があります。共通して、比較的短く幅の広い翼と長い尾を持ち、林の中を俊敏にすり抜けるのに適した体型をしています。目は鮮やかな黄色からオレンジ色です。

どこに生息している？

ユーラシア大陸とアフリカ北西部の温帯から亜熱帯にかけて広く分布します。日本では、留鳥または冬鳥として全国の森林や林で見られます。

森林を主な生息地としますが、近年は都市部の公園や住宅地の庭など、人間の生活圏にも適応しています。

何を食べて生きているの？狩りの方法は？

小型鳥類の捕食に特化したスペシャリストです。小型のオスはシジュウカラ、スズメ、フィンチ類などの小さな鳥を主に狙います。オスより大きい雌はツグミ、ムクドリ、ハトなどのより大きな鳥を捕らえることができます。この雌雄の大きさの違いにより、ペア間で獲物を巡る競争が緩和されています。

狩りの方法は典型的な奇襲型です。 生け垣や茂みなどの物陰に隠れて獲物が近づくのを待ち、一瞬の隙を突いて、驚異的な加速力で飛び出します。低空を高速で飛行し、庭木の間などを巧みにすり抜けながら獲物を追い詰めます。

絶滅は危惧されている？

IUCNレッドリストでは LC (低懸念) に分類されています。

かつてはDDTなどの農薬汚染により個体数が激減しましたが、その後の規制により回復しました。しかし一部地域では、森林火災により繁殖地が破壊され、獲物の供給が減少したことから個体数減少が懸念されています。