
コキンメフクロウ
英名:Little Owl
学名:Athene noctua
分類:フクロウ目フクロウ科コキンメフクロウ属
古代ギリシャ以来、知恵と知識の象徴とされてきました。女神アテナの聖鳥として、アテネのコインにも描かれていました。このイメージは現代にも受け継がれており、世界中で本や教育機関のシンボルとして用いられています。
コキンメフクロウの特徴
どれくらいの大きさ?体の特徴は?
体長21-23cm、翼開長54-58cm。ツグミくらいの大きさの小型フクロウです。
ずんぐりとした体型で、平たい頭をしています。背中は灰褐色で、白い斑点があります。腹部は白地に褐色の縦斑があります。目は大きく、鮮やかな黄色で、白い眉斑が目立ちます。
薄明薄暮性または昼行性で、日中に活動する姿もよく見られます。杭や屋根の上など、見晴らしの良い場所にとまっていることが多いです。危険を感じたり、興奮したりすると、体を上下に揺らす、お辞儀のようなユニークな行動をとります。
どこに生息している?
ヨーロッパ、北アフリカ、そしてアジアの温帯域に広く分布します。
農耕地、果樹園、草原、岩の多い半砂漠地帯など、開けた環境を好みます。樹洞、岩の隙間、古い建物、ウサギの巣穴などを営巣や休息の場所として利用します。
何を食べて生きているの?狩りの方法は?
主にミミズや、甲虫、バッタなどの大型昆虫を食べます。ネズミなどの小型哺乳類、小型の鳥類、爬虫類や両生類も捕食します。
コキンメフクロウの狩りのスタイルは多様です。止まり木に止まって地面や空中を観察し、時には地面の獲物を低空飛行から仕留め、時には上空から飛行中の獲物を捕獲します。オスとメスで獲物の運び方が異なるようで、オスは獲物の頭を掴んで運ぶことが多いですが、メスは獲物の首を掴んで運ぶ傾向にあるようです。
絶滅は危惧されている?
IUCNレッドリストでは LC (低懸念) に分類されています。
全体としては安定していますが、ヨーロッパの一部の国では、農業の集約化による餌や巣場所の減少、交通事故などにより個体数が減少しています。
IUCNレッドリストとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成している、世界で最も包括的な絶滅のおそれのある野生生物のリストです。正式名称は「The IUCN Red List of Threatened Species™」といいます。
IUCNレッドリストの分類
分類(英名) | 分類(和名) | 説明 |
---|---|---|
EX (Extinct) | 絶滅 | 最後の1個体が死亡したことが疑う余地のない種 |
EW (Extinct in the Wild) | 野生絶滅 | 本来の生息地では絶滅し、飼育下・栽培下でのみ生存している種 |
CR (Critically Endangered) | 深刻な危機 | ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い種 |
EN (Endangered) | 危機 | CRほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種 |
VU (Vulnerable) | 危急 | 野生での絶滅の危険性が増大している種 |
NT (Near Threatened) | 準絶滅危惧 | 現時点では絶滅危惧ではないが、将来的に移行する可能性がある種 |
LC (Least Concern) | 低懸念 | 絶滅リスクが低く、保全上の懸念が少ない種 |
DD (Data Deficient) | 情報不足 | 評価するための情報が不足している種 |
NE (Not Evaluated) | 未評価 | まだ評価が行われていない種 |