オナガフクロウ

オナガフクロウ

英名:Northern Hawk-Owl

学名:Surnia ulula

分類:フクロウ目フクロウ科オナガフクロウ属

本種のみでオナガフクロウ属 Surnia を形成します。英名の “Hawk-Owl” が示す通り、その生態や形態はフクロウ類の中でも特異で、タカ(Hawk)に似た特徴を多く持ちます。長い尾、昼行性の活動、そして狩りのスタイルなどがその由来です。

目次

オナガフクロウの特徴

どれくらいの大きさ?体の特徴は?

体長36-45cm、翼開長69-82cm。

フクロウとしては珍しく、非常に長い尾を持っています。顔盤は白く、黒い縁取りがあり、目は黄色です。背中は濃い褐色で、肩には白い斑点があります。腹部は白地に濃い褐色の横縞模様が密に入っています。その精悍な顔つきと体型は、フクロウよりもタカを彷彿とさせます。

どこに生息している?

ユーラシア大陸から北アメリカ大陸にかけて、北半球の亜寒帯(タイガ)に広く分布します。

トウヒやマツなどの針葉樹林と、湿地や伐採跡地などの開けた空間が混在する環境を好みます。営巣には木の洞や、他の鳥の古巣を利用します。

何を食べて生きているの?狩りの方法は?

主にハタネズミなどの小型哺乳類を捕食しますが、小型の鳥類やライチョウを襲うこともあります。

多くのフクロウと異なり、主に昼間に活動します。 森林の梢など、見晴らしの良い高い場所にとまり、優れた視力で獲物を探します。獲物を見つけると、タカのように素早く直線的に飛んで襲いかかります。雪の下にいる獲物を、その微かな音を頼りに捕らえることもできます。

絶滅は危惧されている?

IUCNレッドリストでは LC (低懸念) に分類されています。

分布域が非常に広く、人間の居住地から離れた亜寒帯に生息しているため、直接的な脅威は比較的少ないとされています。しかし、気候変動による森林火災の増加や、森林伐採による生息地の変化が、将来的なリスクとなる可能性があります。日本では、非常に稀な冬鳥または迷鳥として、数年に一度記録される程度です。

IUCNレッドリストとは?

IUCNレッドリストとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成している、世界で最も包括的な絶滅のおそれのある野生生物のリストです。正式名称は「The IUCN Red List of Threatened Species™」といいます。

IUCNレッドリストの分類
分類(英名)分類(和名)説明
EX (Extinct)絶滅最後の1個体が死亡したことが疑う余地のない種
EW (Extinct in the Wild)野生絶滅本来の生息地では絶滅し、飼育下・栽培下でのみ生存している種
CR (Critically Endangered)深刻な危機ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い種
EN (Endangered)危機CRほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種
VU (Vulnerable)危急野生での絶滅の危険性が増大している種
NT (Near Threatened)準絶滅危惧現時点では絶滅危惧ではないが、将来的に移行する可能性がある種
LC (Least Concern)低懸念絶滅リスクが低く、保全上の懸念が少ない種
DD (Data Deficient)情報不足評価するための情報が不足している種
NE (Not Evaluated)未評価まだ評価が行われていない種

出典

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